雪の日:大人な日本と童心なスペイン
★今週のお題は「大人になったなと感じるとき」
スイスで雪を見て思う。
雪が降った日は、ついはしゃいで外に出かけてしまう。
こどもだけでなく、大人の私もつい童心に帰りはしゃいでしまう。
天気予報で雪の日は、朝起きて窓の外を見るのが、今でも待ち遠しい。
★スペインのマドリッドが大雪でダウン!
ニュースで、大雪でスペインの都市マドリッドがダウンした様子が、報道されていた。
ニュースキャスターの深刻な報道の後ろで、大人達(いい年のおじさんやおばさん)が、20人くらいで、対抗戦の本格的な雪合戦を真剣にしていた。
とても楽しそうだったのが、印象的だ。
その横から、スキーを履いて通過するカップルも。
せっかくマドリッドの街に大雪があるので、子供のそり遊びに負けじと?!
大人達もスキーを出してきて、ノルディックスキーさながらに楽しんでいた。
間違っても、大雪の中スキーで会社に通うとかういうわけではない。
ただ、そこに雪があるから雪を楽しんでいたのだ。
経済への打撃や、車や空港の混乱の裏では、大雪を童心に帰り楽しむスペインの国民達。
ラテンの人たちとはとても気が合う私は、めったにない大雪に興奮して、遊びたい気持ちに共感できる。
大人にならなくてもいいから、ノリで街をダウンさせる大雪さえも楽しむ、このラテンの国が私は大好きだ。
★イギリスで大雪の平日の朝
私がロンドンに住んでいたある日、大雪で地下鉄からすべて麻痺し、学校は休校。
会社もビジネスどころではなく、ほとんどがお休みとなっていた。
こどもの学校が休みになったのを確認して、早速そりを取り出して家族で近所の丘まで行った。
すると、近所の友達がほぼ全員集合。
仕事をしているはずのお父さんが一番はりきって、こどもと雪遊びをしていた。
お母さんたちも、子供と雪の姿の写真を撮るので大忙しだった。
普段は秩序を守るイギリス人達も、雪を見ると嬉しくて童心に帰ってしまう。
「明日も大雪で、ロンドンの街がダウンして会社が休みになればいいのに。」
とつぶやくイギリス人紳士のお父さんが、なんだか大きな子供のようだった。
★日本人:大人になりすぎでつまらない
こどもの頃から台風や大雪警報がでるのが、とても心待ちだった私は、母親になった今も変わらない。
だから、警報が出そうな天気予報を見る時はワクワクする。
だって、大雪で学校や会社が休みになり、雪で遊べるなんて最高だから…
大人になっても心から大人にはなりきれず、会社勤務の私は、相変わらず警報が気になる。
会社も社員の安全を第一に考え、遅延を認めるだけでなく、自宅待機命令を出したりする、せっかくの警告発令時だから、上手く使いたい。
雪で通勤電車が遅延しそうなときは、遅延証明書をもらって正統理由付きで朝ゆっくりできると考える。
いつも通りに家を出て、駅で電車が動いていないことを確認して、会社に連絡して、駅近くのカフェでコーヒーを飲みながら、本でも読んでゆったりと待つ。
私の考えでは、混みあったり来るかわからない状況で早めにでて、疲れた状態で仕事場にいつもの倍以上の時間と労力をかけてたどり着き、疲れ切った状態で仕事をしても効率が上がらないと考える。
ゆったりいつも通りにストレスなくコーヒーも飲んで、通勤できる状況になったら通勤し、集中して仕事をして成果を出すそれで、いいと思う。
実際に、その考えで働いていた合理的に仕事をする外資系の会社では、それでも成果をあげれば、認められて給料も上がった。
朝、真っ暗なうちから家を出て、通勤だけでエネルギーを使い果たして、効率の悪い仕事をしている人々が多くいた、日本の金融会社勤務時代。
新入社員も定年間近のおじさんも、みんな必死にとりあえず大雪の早朝も真面目に出勤する。
日本的なしがらみなのか、日本人には遊び心が足りないし、大人になりすぎて残念だ。
いつから、日本人はこんなにも大人になったのだろう?!
★国会クーデターはまずいし大人になるべき人!大批判
世の中には大人な対応をとるべき地位にいるのに、大人になりきれない人もいる。
ドナルド・トランプは、大人になれない人だと私は、実感する。
大人になれないので、負けは認めたくない。
だから、最後までTwitterなどを使って、問題行動なるクーデターまでも起こすのだろう。
今回のワシントンの国会議事堂でのクーデターが起き、多くの血が流れた。
映画のシーンのような現実場面が、EuroNewsやBBCでは流されていた。
いつものように、日本の報道では、プロパガンダがかかり、国会議事堂内のクーデターでトランプ支持者達が大暴れして、人々が倒れ、血が流れて、4人死亡した姿は報道されていなかった。
報道をコントロールされるのは日本でも、米国のクーデターの激しさに刺激を受けて、大人になれない人々が国会議事堂に押し寄せてはいけないからだろうか?
アメリカの大統領の地位にまで上り詰めたのだから、ドナルド・トランプには、もっと大人な対応をして欲しかった。
ドイツのアンゲラ・メルクル首相をはじめ、フランスのエマニュエル・マクロン首相だけでなく、童心を忘れない?イギリスのボリス・ジョンソン首相までも、これには大批判だ。
Twitterが止められたりと、まるでおもちゃが取り上げられたこどものような対応がとられている。
【立つ鳥跡を濁さず】であって欲しかった。
次の大国アメリカのトップ、ジョー・バイデン大統領は大人な対応を期待したい。